教場II

2021年1月3日、4日と二夜連続で『教場Ⅱ』が放送されました。制作発表があってからずっと楽しみで、目黒くんの出演が決まってからもっと楽しみになって待ち続けた作品。書きたいこといっぱいあるのでネタバレマシマシでお送りします。まだ観ていない人はお気をつけください。

 

まず、復習がてら先日放送された前作の『教場』スペシャル編集版を観まして。昨年放送された際にもリアルタイムで観ていたのですが、その当時は自担が次回作に出演するなんて想像すらしていなかったのでぼーっと観ていました。まあ感情を揺さぶられすぎてぼーっとなんて観ていられなかったんですけど。

「自担が続編に出演するんだ」と思って観る『教場』は初めて観た時よりもずっと重く感じました。木村さんがリアル教場を取材された情報番組も見させていただいたのでよりリアリティーが増して、余計刺さるものがありました。

 

番宣も兼ねて出演した『逃走中』。負けず嫌いの彼だからきっと全力で頑張るだろうしミッションにも積極的に参加するんだろうなって思っていたのですが、やっぱり予想通り最後まで全力で頑張っていたしミッションでも大活躍していてめちゃくちゃ誇らしかったです。お茶の間に爪痕残せたんじゃないかなあと思いました。改めて彼の男気溢れる人柄に触れて惚れ直させられました。

 

そして迎えた『教場Ⅱ』放送当日。直前番組では撮影の裏側やメイキング映像が放送されました。所作訓練の様子も流れたのですが、張りつめた空気の中実際の教場さながらの訓練を行なっていて、生半可な気持ちで観ていい作品ではないな、と身が引き締まる思いでした。もちろん和気藹々とした雰囲気での撮影風景もありましたが、とても過酷そうだな、という印象が強く残りました。

 

物語は前作の続編となります。目黒くんの演じた杣利希斗は警察一家に生まれ、本人の意思に反してでも警察官にならなければなりませんでした。そこで同じ境遇の伊佐木陶子と意気投合し肉体関係を持ち、伊佐木は妊娠します。原作では杣と伊佐木は別々に風間教官と対峙しますが、ドラマでは一緒に呼び出され「辞めた方がいい理由」と「辞めない方がいい理由」を2人で話し合い答えを出すように言い渡されます。そして伊佐木は休学という選択をし、教場から去っていきました。杣は伊佐木の分まで背負って本気で取り組むようになり、無事に教場を卒業します。

 

今回目黒くんが演じた杣利希斗という役はどちらかというと静のお芝居だったなと思っているのですが。ポーカーフェイスで何を考えているのかわからないキャラクターでありながら、感情が動く瞬間がはっきりと見てとれたことが印象的でした。表情こそ動かなくても唾を飲み込む、声が震える、眼鏡を持ち上げるといった態度や仕草から感情をしっかりと受け取ることができました。母親が視察に来ていることに気づき見つからないように部屋に戻ろうとしたところを呼び止められ、振り返るまでに時間がかかっていたところも杣という人間について考えさせられるような含みがあってよかったです。普段は掴みどころがないタイプでありながらも、伊佐木といる時は少しやわらかい雰囲気になるところには原作の杣よりも人間味が感じられたような気がしました。裏芝居(自分がメインで抜かれていない時のお芝居)もすごくよかった。ああいう部分は監督の指示というよりも自分で考えて行動するところだと思うので、彼が考えた杣くんって感じがしてちょっと微笑ましかったです。

目黒くんは普段から滑舌が甘いところがあって。私はそこも含めて個性であり味だと思っているのですが、お芝居の時もちょっと甘めだな、と思うことはありました(特にそれスノの胸キュンボイス企画)(あれはあくまで目黒蓮として演じているので味だと捉えています)。でも今回演じた杣はすごくハキハキと話していて、喋り方や声色などもすごく工夫や努力をして作りあげたんじゃないかなって思いました。特に卒業式で総代として答辞を読みあげるシーンは堂々としていて、観ていて泣いてしまいました。

何度もあった団体行動のシーン。優等生の杣に求められたものは他の生徒よりも優れた行動力だと思うのですが。そうじゃなかったとしてもきっと本人はそこも意識した上で演じていたんじゃないかなという気がしました。普段から周りよりも反応や行動がワンテンポ遅い目黒くんにとって苦戦したところだったりするのかなって想像してしまったところではありました。あとで語ってくれたりしないかな。

 

8月から行なわれていた所作訓練を終え、脱出島ロケの翌日から撮影へクランクインし、合間にコンサートのリハーサル。そしてコンサート本番を乗り越えて、また撮影に戻り、並行して3rdシングルの打ち合わせ。そんな3ヶ月間。きっとドラマ撮影以外にもいろんなお仕事が詰まっていたんじゃないかと思います。本人も「人生で一番忙しい」と話していましたが、同時に「楽しい」とも話していて、本当に強い人なんだなと思わされました。

なによりも、あんなに過酷な撮影が終わって疲れ切ってヘトヘトになっているであろう帰路へ着く車内で、Weiboに載せるための文章を考えてやさしい言葉を投げかけてくれていた彼のことを今まで以上に尊敬しました。

 

放送当日の木村さんのラジオ番組で目黒くんの話題が挙がりまして。目黒くんのお芝居を「決して悪くない」とおっしゃってくださった上に素の目黒くんのことも褒めてくださっていて。胸がいっぱいで泣いちゃいました。目黒くんのことをゲストに呼ぶことも前向きに検討してくださっているようで感謝しかないですね…。是非実現していただけたらなと思っています。

目黒くんは年末年始の活動停止により木村さんと共演できる機会が無くなってしまったと言っていました。絶対に悔しかったはずだけど、彼はもう未来に向けて動き出しています。今後もっといろんな作品に出演して、もっと人間性やお芝居を磨いて、ひと回りもふた回りも大きくなった姿でまた木村さんと共演できる日が来ることを、心から願っています。

 

「一度きりの人生だから自分の人生を全うしたい」と話す目黒くんが、最近「お芝居を頑張りたい」「お芝居を武器にしたい」と言ってくれています。

目黒くんが『教場II』に出演することが発表された直後に更新したこの記事。

実は書いたもののあまりにも私のエゴが強すぎて載せずに消した内容がありまして。でも、その内容がエゴじゃなかったんだって最近わかってきて少しだけ安心しました。

私が目黒くんに惹かれた一番最初のきっかけはお芝居でした。ファーストインプレッション、他のことはほとんど覚えていないけど「お芝居上手かったな」って思ったことだけは今も鮮明に覚えています。あれから2年近く経った今、そのお芝居を武器にして戦っていきたいと彼自身が口にしてくれている。全く想像もしていなかった未来にいるんだなって思うのと同時に、好きな人の目指す未来が私が思い描いていたものと近しいところにあるということにとても幸せを感じています。

もちろんお芝居だけしていてもダメだということは私自身も理解しています。アイドルだからこそマルチに活躍できることが強みだし、いろんなことに挑戦したいと思っている彼の可能性を狭めることだけは絶対に避けたい。それでも私は彼のお芝居をもっと見たいし、ゆくゆくは単独主演映画や舞台も観てみたいと思っています。近い将来叶う気しかしてないけど。まずは連続ドラマ単独出演からかな。各社プロデューサーの皆様、よろしくお願いいたします。

 

なんかまとまらないけどこんな感じで2021年最初のブログを締めたいと思います。

今回の『教場II』出演が彼の夢を叶えるための大きな一歩となりますように。